「音」には人を癒す力があり、それは誰もが知るところです。
近年、ストレス解消やリラクゼーション効果をうたい、さまざまな癒しの音楽CDが聴かれるようになりましたが、
「音」は使い方によって、私たちが考える以上にとてもパワフルなものであるということを、あらためて私たちは理解しはじめたところかもしれません。
「音」がどのように脳に影響を与えるかは、脳波測定などを通じて科学的に実証されるものですが、ある特定の音(周波数帯)は、脳が深いリラクゼーション状態にあるアルファー波*を生みやすいこともわかっています。
このアルファー波は深い瞑想状態でも確認されますが、チベットのシンギングボウルは瞑想ののみならず、5000年も前から音響治療ということで、体液の循環を促し、細胞を活性化させ自然治癒力を強めるのに「音」の力を使っていたということなので驚きです。
では「音」の正体は何でしょうか?「音」は振動するエネルギーであり、それぞれの「音」が特定の周波数を持っています。(これは色も同じです。)
人は、20ヘルツか ら2万ヘルツまでの限られた周波数帯域の振動を、空気振動で耳から認識していますが、実際には骨や臓器などでも振動が起こっていて、つねに身体共鳴が起きています。(CDより生LIVEの方がより揺さぶられるのは、この身体共鳴が強く発生しているからです。)
前述したチベットの音響治療などはまさに身体共鳴を使ったものです。また、気のエネルギーの入り口といわれるチャクラの活性化に「音」が使われるのも、第一チャクラから第七チャクラまでそれぞれに音の周波数があり、対応する「音」に共振動することによって活性化させるという理論からです。
エステなどのボディワークとはちがう、「音」の振動による心身のリラクゼーション効果。「音」のマッサージともいう言葉がありますが、「音」による癒しの効果、その需要と可能性は今後どんどん広がっていくと思います。