クリスタルボウルは、水晶を2000度の高熱で溶かし成型した楽器で、マレットと呼ぶ棒で叩いたり、こすったりして音を出します。
見た目はまさに、リンそのもの。近年、ヨガや瞑想などのBGMに使われたり、ヒーリングや医療の現場で見かけるようになってきました。
山陰ではまだ奏者が少ないので、実際に体験したことがないという人が多いかと思います。
クリスタルボウルは誕生してから実に30年がたちます。写真のような乳白色のフロスティッドと呼ばれる水晶含有率99.9%のボウルで、数年前には他の貴金属やアメジスト、ローズクォーツなどさまさまな鉱物を入れたアルミケー・クリスタルボウルが開発されて、その豊かな音やカラフルな色あいからも大人気となっています。
その起源は古代文明アトランティスにあるとも言われ、クリスタル(水晶)の持つパワーを充分に活用し、「音」による癒しが行われていたようです。
クリスタルボウルの振動音は、「次元を上昇させる音」といわれていて、実際、ボウルを鳴らしてみると、音同士がうねりあい、身体が共振し、マッサージを受けたかのように心地よい状態となります。
個人差はありますが、身体だけではなく、雑念が消え、心の中がすっきりして、その状態がしばらく続きます。
これはクリスタルボウルに使用されている水晶のもつ高い波動に身体共鳴するからですが、実は人間の体自体が水晶と合性がよくて、水晶の成分と同じものが私たちの骨に入っているそうです。さらに70%は水分ですから、全身に振動がよく伝わるということになります。
また、クリスタルボウルだけでなく、ボウルと人間の声(トーニング)との共振による感情の解放など、癒しの道具としての使い方も研究されており、クリスタルボウルに象徴される「音」の癒しは、私たちに新しい光をもたらすと思います。